【Adecco Academy導入事例】高知県庁が進める、Eラーニングを活用したデジタルリテラシーの底上げ
急速なデジタル化が進む中、高知県庁でもデジタル技術を活用したDXが進んでいます。2020年には行政のデジタル化を図るため「行政サービスデジタル化推進計画」がスタート。2021年からはコロナ禍を契機として、行政にとどまらず生活・産業にも対象を広げたデジタル化を推進するべく、「デジタル化推進計画」としてバージョンアップされ、生活・産業・行政の3つの切り口でデジタル化が進められています。出典:高知県HPデジタル化を推進する上で課題となったのが、職員のデジタルリテラシーのばらつきでした。デジタルに対して苦手意識を持つ職員もいたといい、職員のデジタルリテラシー向上を目的にAdecco AcademyのEラーニングを導入。デジタル関連部署4名のトライアルを経て、300人規模での受講に至ります。高知県 総務部デジタル政策課の川村 洋平様、柳瀬 伸也様に、Adecco AcademyのEラーニング導入前の課題や、導入後の成果をお聞きしました。高知県 総務部デジタル政策課川村 洋平様(写真左)柳瀬 伸也様(写真右)導入前の課題・職員間のデジタルリテラシーのばらつき導入されたサービス・DX研修プログラム内、DigitalリテラシーのEラーニング動画パッケージAdeccoを選んだ決め手・カリキュラムの網羅性・デジタル活用事例の豊富さ導入後の成果・効果・職員の意識や行動の変化・デジタルリテラシーのばらつきの解消デジタル化を進める上で、職員のデジタルリテラシーのばらつきが課題にまず、高知県様の直面されている課題についてお聞かせください。川村さま高知県は他県と比較して人口減少や少子高齢化が進んでいる県ですし、将来的には限られた数の職員で複雑化・多様化する行政課題に対して向き合うことになります。行政事務を効率化することで生まれた人的資源を、可能な限り有効に活用することが重要です。加えて、2020年から始まったコロナ禍を契機にWeb会議やテレワークが普及し、民間企業においても非接触型のビジネスモデルへの転換が急速に進みました。行政事務の効率化と多様な働き方を実現するため、行政としてもデジタル化を進める必要があります。こういった背景から、2021年にデジタル化推進計画を策定し、「デジタルの恩恵により、暮らしや働き方が一変する社会」の実現に向け、生活・産業・行政の3つの切り口でデジタル化を進めています。本県は山間部が多く都市部から離れているなど、地理的なハンディキャップを抱えています。生活面ではオンライン医療や遠隔教育などを導入することで、都市部と遜色ない生活を実現させる取り組みを進めています。また、産業面では、本県が強みを持つ農林水産業を中心に、デジタル化とデータ活用による効率化・最適化を進め、生産体制や経営力の強化に取り組んでいます。その上で、Adecco AcademyのEラーニング導入を検討されたきっかけはあったのでしょうか。川村さまデジタル化推進計画を効果的に進めるためには、デジタル技術を活用した新たな発想や企画立案ができる人材と、デジタル技術を活用した県民サービスの向上や業務効率化に関する知識やノウハウを持った人材を育成していくことが必要です。しかしながら、デジタルに対して苦手意識を持つ職員も多く、デジタルリテラシーのばらつきが課題でした。そこで、まずは職員間のリテラシーのばらつきをできるだけ少なくするための研修を検討していたタイミングで、Adecco様の本県での CSR 活動として、県職員のデジタル人材育成に関するご提案をいただいたのがきっかけです。最先端テクノロジーからPC操作、セキュリティまでの網羅性や活用事例の豊富さが決め手にAdecco AcademyのEラーニング導入の決め手は何でしたか?川村さまAdecco AcademyにはAIやビッグデータ、IoTといった新技術を学べる講座から、PC操作やセキュリティの基礎といったデジタル初学者向けの講座が一通り揃っており、網羅性という意味で、我々が求めていたゴールであるリテラシーの底上げにマッチしていました。県としてこういった形で300名規模の研修を実施したのは今回が初めての試みだったため、カリキュラムの「とっつきやすさ」は重要な要素でした。Adecco AcademyのEラーニングでは、デジタルを活用した行政や民間の事例がわかりやすく紹介されていたため、職員としても普段の業務と紐付いたイメージがしやすく、腹落ちできたのではと思います。実施後の変化を教えてください。Eラーニング実施後の受講者アンケートでは、80%を超える職員が「意識が変わった」「業務効率化につながるイメージを持てた」、50%を超える職員が「行動が変わった」と答えており、リテラシー底上げとしての手応えを感じました。リテラシーの底上げから、実際に成果を出すフェーズへ今後、人材育成で取り組まれることを教えてください。川村さまデジタルリテラシーの底上げについてはAdecco Academyの受講で一定の効果を得ることができました。次は、目に見える成果を出すフェーズに移りたいと考えています。具体的には、デジタル技術を活用した業務の効率化や、ペーパーレス、テレワークなどの新しい働き方について、所属毎に取組状況に差が生じているため、各所属での旗振り役としてDX推進員を設置します。このDX推進員が実施するデジタル技術を活用したBPRの取組や働き方改革について、効率的に進めるための知識やノウハウを習得するための研修が必要だと考えています。また、冒頭でお話しましたが、デジタル技術を組み合わせて新たな発想や企画立案ができる人材の育成も必要です。他県のデジタル化の先進事例を学ぶ機会なども提供することで、より具体的なイメージを膨らませ、県としてさまざまな施策にデジタル技術を取り入れていきたいですね。
2023年5月31日