2023年1月5日

高知県と「デジタルを通じた人材・組織の躍動化に向けた連携と協力」に関する協定を締結

目次

豊かな自然環境

四国の南部に位置し、その大半が太平洋に面している高知県。面積は7,104kmで四国の4県の中で一番大きく、人口は68.8万人で四国の4県の中で一番少ない県であり、人口密度が全都道府県の中で44位という特徴があります。また、森林率が84%となっており、森林の割合が日本一高いという特徴もあります。県の大半が農村地帯で、多くの山々の他、山から海へ流れる河川も数多く存在し、自然豊かな環境となっています。

豊かな自然環境

一方、産業構造では、全国と比較して農林水産業や保健衛生・社会事業、宿泊・飲食サービス業の比率が高く、製造業の比率が低い特徴が見られます。年間日照時間や年間降水量は全国トップであるほか、年平均気温も全国上位の水準にあるなど、南国特有の温暖な気候に恵まれており、こうした豊かな自然環境が農林水産業の比率の高さに繋がっているほか、四万十川流域や室戸ジオパークをはじめとした観光資源にもなっています。(※1)

※1:出展:日本銀行高知支店「統計でみる高知県のすがた(2022年11月)」

高知県デジタル化推進計画

同県は、令和元年度よりデジタル化の取り組みをスタートしており、「高知県デジタル化推進計画」に基づき、デジタル技術の活用による県民サービスの向上や地場産業の高度化、業務の効率化等の実現に向けた取り組みを推進してきていましたが、県職員のデジタルリテラシーの向上の必要性」や「県内中小企業のデジタル化推進の遅れ」などデジタル化推進計画を進める上でのいくつかの課題を抱えていました。

そこで、「『人材躍動化』を通じて、社会を変える。」をビジョンとして掲げ、これまで多くの企業に対して従業員のデジタル化研修等を実施してきたAdeccoが、高知県と「デジタル化を通じた人材・組織の躍動化に向けた連携と協力」に関する協定を締結し、高知県とともにこれらの課題解決に取り組んでいくことになりました。

高知県デジタル化推進計画

Adeccoと高知県による高知県のデジタル化推進に関する連携協定

Adeccoと高知県が結んだ連携協定の主な内容は、下記の3つとなります。

  1. 「県内中小企業のデジタル化の状況調査の実施」
    • 県内の中小企業等約3,000者(中小企業や個人事業主)に対して、デジタル化の状況調査を実施し、県内中小企業のデジタル化推進が進まない要因となっている課題抽出等をおこなっていきます。
  2. 「県職員のデジタル人材の育成」
    • 高知県職員向けにデジタル化に関する研修を実施。Adeccoが独自開発した、3Skills研修(※2)を、高知県職員約200名を対象に実施していきます。
    • ※2:Adeccoでは、将来を予測することが困難な「VUCAの時代」と呼ばれる現代において、「内発的動機」「課題解決力2.0(カスタマーセントリシティ(顧客中心思考)、ロジカルシンキング(論理的思考)、デザインシンキング(デザイン思考)を課題解決のために駆使する能力)」「デジタルリテラシー」の3つのスキル(3Skills)を習得することは、業界や職種に関わらずすべての働く人々に必要なスキルであると定義しています。
  3. 「その他、デジタル化に関わる活動の連携」
    • 今後様々なシーンにおいてデジタル化に関わる活動の連携をしていきます。
連携協定

まずは、③の「デジタル化に関する活動の連携」の前に、総合的なデジタル化の基礎を作り上げることが肝要と考え、①の「県内中小企業のデジタル化の状況調査の実施」、②の「県職員のデジタル人材の育成」を特に注力していきます。

Adeccoは、上記の連携を通じて「高知県デジタル化推進計画」の推進に貢献し、高知県が理想とする県内サービスの向上や地場産業の高度化、業務の効率化等の実現に向けて高知県とともに取り組み、より良い未来をつくっていきたいと考えています。